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印刷の源流

・木版印刷のはじまり

中国の唐の時代に、木版印刷が行われ、これが印刷の源流と呼ばれています。日本では、770年に六年かかって完成したと伝えられている「百万塔陀羅尼経」(無垢浄光陀羅尼経)が法隆寺に保存されていますが、これが現存する世界最古の印刷物になっています。10世紀に入り、中国では盛んに木版印刷による出版が行われ、日本でも奈良の春日神社に奉納する経本「春日版」などが平安末期から室町時代にかけて印刷されています。ま た、興福寺に現存する木版は295年に彫刻されたもので、現存する最古の版木といわれています。

・活版印刷の発明

ルネサンス時代に、三大発明と呼ばれた「火薬」「羅針盤」「印刷術」は、いずれもルーツは中国でした。木 版がヨーロッパに伝わったのは14世紀頃で聖書などの出版に応用されていました 。

活版印刷は、ハンコや版画と同じ原理で、版の形状が側面から見て凸状になっていることから、凸版印刷とも呼ばれています。

木版刷りが一枚の板からできているのに対して、活版印刷の場合は文字が1文字ずつ活字でできていて、組み終わった文字は印刷後バラバラに戻して再度別の版で利用されます。

・グーテンベルクの発明

1445年頃に、ドイツのヨハネス・グーテンベルクが鉛を主成分とした金属合金鋳造活字技術を発明してか ら、鋳造活字による活版印刷が盛んに行われるようになりました 。

グ ーテンベルクは鉛合金の活字のほか 、 黄銅製の母型や、1410年頃にフランス国内で既に実用化されていた印刷用のインキ、また、広い面積に平均して圧力を加える工夫として葡萄やオリ ーブ油を絞るプレス機を応 用した機械などを用いて、従来より早く、正確に、鮮明に仕上がる印刷技術を発明しました。これが機械による印刷時代の幕開けとされています。

グーテンベルクは仲間と一緒にこの技術を用いて、「四二行聖書」などを刊行していますが、 一五世紀末までに刊行された本のことを、 インキュナブラと呼ばれています。

インキユナブラとは、ラテン語で「ゆりかご」を意味していました 。「物の発達のはじめ」という意昧で、15世紀の印刷術を表現しています。

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